お悩み解決! タオルのトラブルと対処法

今治タオルは12項目の厳しい検査と遊離ホルムアルデヒドの基準をクリアしています。しかし、タオル製品固有のトラブルと無縁というわけではありません。タオルをお使いいただく中でよくあるトラブルとその対処法をまとめました。

・毛羽落ち

タオルがふんわりやわらかいと身体を拭くのが楽しくなりますが、小さな繊維(毛羽)が体についてしまう……というお困りの声もいただきます。タオルは綿織物であり、数多くの綿繊維を束ねた糸をつかっているため、どうしてもそこから小さな繊維が出てしまいます。


▼対処法

できるかぎり毛羽を取り除く方法としては、お洗濯でのくず取りネットの使用が一番です。

たっぷりの水でお洗濯して毛羽が落とせても、それが洗濯物に付着してしまうと、次に使用するときに身体に付いてしまいます。

また、新しいタオルに柔軟剤を使用するのは絶対に控えてください。
柔軟剤はタオルの手触りをなめらかにする効果がある反面、綿と組織の摩擦力と抵抗力が大きく落ちてしまい、過度な使用は毛羽落ちを誘発してしまいます。

また、購入直後は毛羽やホコリがとくに付着していることがあるので、使用前には一度お洗濯してください。たっぷりのお水で、<柔軟剤を使わず単独洗い>をすることで、余計な毛羽を落とすとともに、綿組織を引き締めて毛羽落ちを防ぐことができます。タオルは「おろしたてでも水を吸う」その高品質を誇りとしていますが、一度洗ってからお使いいただくことで気持ちよくお使いいただけます。


・日焼け、変色

繊維製品は長時間日光に当てると色焼け(褪色)してしまい、その部分だけ薄く変色してしまいます。本と同じですね。店頭でも、日光や照明を長時間あててしまうとタオルが色焼けしてしまう危険性があるので、あの手この手と工夫しています。


▼対処法

まず一番は、直射日光が差し込む場所でタオルを保管しないことです。

日差しの強い西日はもちろんのこと、朝日にも要注意。実は蛍光灯の光でも焼けてしまいます。紫外線のないLEDは褪色・劣化の元にはなりませんが、それでも油断は禁物。なるべく光源から離して保管してください。

また、贈り物でもらったタオルを、ついそのまま放置していたら黄色く変色してしまった……というトラブルも。原因の特定は難しいのですが、セロテープなどに含まれる酸化防止剤が引き起こしている場合があります。すぐに使わない場合もケースや袋に入れたまま長期間保管しないことで変色を避けることができます。伊織では、お祝いなどでいただいたタオルも一度お洗濯してから保管していただくようお客様にオススメしています。


・色落ち、色移り

色落ちを起こす原因として、綿の植物繊維(セルロース)に染料が完全に定着していない状態である場合が想定されます。今治タオルでは、お洗濯の堅ろう度試験(抵抗性の検査)での合格を必須としていますが、完全な染色は難しく繊維にわずかに残ってしまうこともあり、それが他の洗濯物に付着してしまう場合があります。とくに黒やネイビーなど濃色のタオルに使う染料では、過去にそういった事例がいくつかあります。


▼対処法

使い始めには一度単独で洗い、毛羽や残ってしまった染料をきれいに落としてから使っていただくことをオススメします。

また、濡れたタオルを他の洗濯物と一緒に長時間放置したら色が移った……というトラブルもあります。こちらも、水分を含むことで染料が浮き出て移ってしまったものと思われます。工場出荷時に十分な洗浄と乾燥、検品をしておりますが、わずかに残る可能性はゼロではありません。大切な衣類を守るためにも、使用前の単独洗いは重要なひと手間なのです。


・ニオイ

タオルからいやなニオイがする……というトラブルについては、購入直後ににおうのか、しばらく使用してからニオイが気になり始めたのか、どちらかで対処法が異なります。


▼購入直後から気になる場合

まず、ご購入直後からいやなニオイがする場合は、誠に申し訳ございません。原因としては、タオル製造工程の糊抜きのときに、きれいに落ちきらなかった可能性があります。

タオルの製造過程で糸切れが発生すると織機がストップしてしまい、生産速度が上がりません。そのため、糸に糊を付けをするなどして、できるかぎり糸切れがないように対処しているのですが、この糊がわずかに残ってまま袋に密封されてしまうと、そのニオイがタオルに染みついた状態で出荷されてしまいます。これはお洗濯することで落ちるものではあるのですが、ニオイがひどい場合は商品交換のうえ、協力工場にフィードバックいたしますので、お手数ですがご購入いただいたお店にご連絡ください。


▼しばらく使用してから気になり始めた場合

しばらく使用してからニオイが気になり始めた場合、その原因は菌の増殖が考えられます。水を吸ったり、お洗濯をして干している間にも、実は大気中の菌が付着し、皮脂やタンパク質を栄養として繁殖してしまいます。タンパク質はお洗濯で落とせますが、一度菌が繁殖すると、水気を吸うたびに活性化して、いやなニオイを発します。日頃から、水気を吸ったままのタオルを放置しない、風通しの良いところで干す、洗濯槽をクリーナーで除菌するなど、雑菌が繁殖しにくいお使い方を心がけてください。

タオルとくらす研究室

「タオルからはじまる 豊かなくらし。」をコンセプトに、全国16店舗を展開しているタオル専門店「伊織」が運営。タオル屋目線だけでなく、いち生活者目線でみえてくる小さなギモンもすくい上げて見直し、たのしく・とことん向き合っていくための研究室です。