【 製版・プリントを学ぶ - その1 - 】

今治タオルの特徴と言えば、「糸の先染め&ジャガード織り」ですが、昨今はプリント技術がどんどん進化することで、柔らかさと吸水性の高さを保持したプリントタオルも増えてきています。


そんなプリントタオルの特徴といえば…… 

・ジャガードタオルのような「織り」では表現しきれない、細やかなデザインを施すことができる。
・ジャガード織りのような色数の制限が少ないため、多色を使ったカラフルな表現が可能。
・ジャガード織りのような表面に凹凸が出来ないため、サラリとした感触でデザインを楽しめる。

 ……といったところ。 

伊織で取り扱っているプリントタオルでも、下記のようなアイテムを中心にいずれも大変人気です。

 『SUKU-SUKU animal』 (身長計バスタオル) 
 ※ジャガードでは表現できないカラフルなデザイン  

『drawing』(バスタオル・フェイスタオル・ハンカチ)
 ※ガーゼパイルの薄手でサラリとした感触を重視しつつもしっかりデザインを魅せる


それでもやはりジャガードタオルが主力商品であることには変わらないのですが、ジャガードと比べてデザインの制限が少ないという特徴から、今後ますますプリントタオルが増えていくことを見据えて、先日、今治にある製版工場とプリント工場を見学させていただきました。


と、その前にプリントの種類について少し。 
プリントには大きく分けて、シルクスクリーン印刷(製版が必要な印刷)と、インクジェット印刷(製版不要の印刷)の二種類があります。 

それぞれの特徴は次のとおりです。 


<シルクスクリーン印刷> 
・色合わせの整合性が高い。

・染料の種類が多い。

・あらゆる素材に印刷できる。 

<インクジェット印刷> 
・製版が不要なので、小ロット印刷が可能。

・染料の種類が限られる。

・素材対応に限りがある。 


今回はシルクスクリーン(製版印刷)の現場にお邪魔しました。 
シルクスクリーン印刷の行程は下記のようなものとなっています。


①画像アレンジ→ ②製版原画作成→ ③色分解トレース→ ④製版作成→ ⑤見本用インク調合→ ⑥見本プリント→ ⑦版洗浄→ ⑧生産用インクの生産→ ⑨製品プリント→ ⑩版洗浄


このうち①〜④までが「製版屋さん」の作業、⑤〜⑩までが「捺染(印刷)屋さん」の作業
……と、なっています。


てっきりひとつの印刷工場のなかで、すべての工程を賄っているのかと思っていたので、これらが分業になっていることを知って、工場見学が決まった時から驚いていました。
ただ、実際にそれぞれの工程を見学させていただいた今となっては、「まぁ、そりゃそーだ!」と心から納得するほど、緻密で専門的技術が各所に散りばめられていました。 


それではまず製版屋さんのお仕事ぶりからご紹介……と思いましたが、 前置きが長くなってしまったので、続きはその2で(引っ張ってごめんなさい……)。 


松浦

タオルとくらす研究室

「タオルからはじまる、豊かなくらし。」をコンセプトに、全国23店舗を展開しているタオル専門店「伊織」は、日々のくらしに寄り添うタオルについて、より学び、考え、新たな可能性を発信することを目的とした「タオルとくらす研究室」を開設しました。 「タオルのはなしは 暮らしのはなし」をテーマに、世界の繊維や織物をヒントにしながら、暮らしにまつわる新たな提案を生み出す活動をしています。